====== Fedora 11 用 RocketRAID 1740 ドライバ ディスク 作成メモ ======
===== Fedora Live CD でドライバをビルドする =====
これからインストールしようとしている fedora のドライバがバイナリ形式で入手できない場合(ソースであれば入手できる場合)は、Fedora Live CD から起動することでビルド環境を整えてドライバディスクを作成することができる。\\
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Fedora インストール DVD で利用するドライバをビルドするためには、インストール DVD に含まれるカーネルと同じバージョンの kernel-devel パッケージが必要になる。\\
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ここでは、RocketRAID 1740 の fedora 11 x86_64 用のドライバをビルドした際の作業を元にメモしておく。※この文章を作成した時点(2009/06/17)では、HighPoint社からはまだFedora 11 用のドライバがリリースされていない。\\
==== Fedora 11 の Live CD を焼く ====
マシンが真っ新で CD/DVD を焼く環境すら無い場合は、KNOPPIX などのお手軽 Linux 環境を起動することで K3b を利用して CD/DVD を焼くことができる。(ただし、KNOPPIX を CD/DVD を書き込むためのドライブから起動している場合は、そのドライブを使って CD/DVD を作成することができないようである。別の CD/DVD ドライブから KNOPPIX を起動するか、USB-Knoppix を利用する必要がある。)
==== Live CD をブートして gcc、kernel-devel パッケージを導入する ====
Fedora 11 の Live CD 環境には gcc などが入っていないので、yum を使ってパッケージをインストールする。
# yum install gcc kernel-devel
注意: Fedora の Live CD 環境では、/dev/mapper/live-rw に空きがあるので、ある程度はパッケージをインストールすることが可能である。しかし、空きが無くなるくらいインストールを行ってしまうと、書き込みエラーが発生してデバイスがリードオンリーモードになってしまうので。df コマンドで空き容量を確認しながら作業を進めること。
==== RocketRAID 1740 ドライバとソースをダウンロードする ====
以下のサイトよりドライバとソースをダウンロードする。\\
[[http://www.highpoint-tech.com/japan/bios_rr1740jp.htm|HighPoint-Support-Bios + Driver]]\\
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^ファイル ^説明 ^
|rr174x-fedora-10-x86_64-v2.2.09.0514.tgz |Fedora 10 x86_64 driver |
|rr174x-linux-src-v2.2-090407-1348.tar.gz |Open Source driver\\ Support Linux Kernel v2.4.x and v2.6.x (x86 and x86_64) |
==== Live CD 環境で RocketRAID 1740 Open Source driver をビルドする ====
RocketRAID 1740 Open Source driver の圧縮ファイルを解凍する。\\
※解凍すると rr174x-linux-src-v2.2 ディレクトリが作られる。\\
# tar xvzf rr174x-linux-src-v2.2-090407-1348.tar.gz
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ドライバをビルドするためのディレクトリに移動する。\\
# cd rr174x-linux-src-v2.2/product/rr1740pm/linux
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make コマンドを実行してドライバをビルドする。\\
# make
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ビルドが完了すると同じディレクトリ内に rr174x.ko が生成される。\\
これを fedora 10 x86_64 ドライバディスクの modules.cgz に入れる。\\
==== Fedora 10 x86_64 ドライバ ディスクを利用して Fedora 11 x86_64 ドライバ ディスクを作成する ====
Fedora 10 ドライバ ディスクの圧縮ファイルを解凍する。\\
$ tar xvzf rr174x-fedora-10-x86_64-v2.2.09.0514.tgz
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解凍すると以下のファイルが作成される。
^ファイル ^補足 ^
|fedora-install-step1.sh |インストール時にドライバを組み込むスクリプト。 |
|fedora-install-step2.sh |インストール後にシステムにドライバを組み込むスクリプト。 |
|install.sh | |
|installmethod.py | |
|modinfo | |
|modules.alias | |
|modules.cgz |ドライバ(*.ko)を格納しているファイル。 |
|modules.dep | |
|modules.pcimap | |
|pci.ids | |
|readme.txt | |
|rhdd | |
==== modules.cgz を再作成する ====
modules.cgz を解凍する。\\
# gzip -dc modules.cgz | cpio -id
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解凍すると以下のディレクトリが作成される。
^ディレクトリ階層 ^補足 ^
|2.6.27.5-117.fc10.x86_64|fedora 10 x86_64 用のディレクトリ |
| +-- x86_64 |x86_64 用のドライバ(*.ko)が入っている |
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上記を踏まえて fedora 11 x86_64 用のディレクトリを作る。
^ディレクトリ階層 ^補足 ^
|2.6.29.4-167.fc11.x86_64|fedora 11 x86_64 用のディレクトリ |
| +-- x86_64 |x86_64 用のドライバ(*.ko)を入れる |
rr174x.ko を fedora 11 x86_64 用のディレクトリにコピーする。
# cp rr174x.ko 2.6.29.4-167.fc11.x86_64/x86_64/
\\
fedora 11 のディレクトリを含めたかたちで modules.cgz として再圧縮する。
# find -name "*.ko" -type f | cpio -oH crc | gzip -9 > modules.cgz
==== 参考文献 ====
[[http://www.gemx.co.jp/modules/tinycontent4/rewrite/tc_2.html|株式会社ゲメックス - FastTrak driver]]\\