====== ブリッジとルーター ====== ===== コリジョンドメインを分割するブリッジ =====  **コリジョンドメイン**(英: collision domain)とは、コリジョン(衝突)を検出できる範囲のことを表したものである。**リピータ**によってケーブルの延長を行い、たくさんのコンピュータをつなげていくとコリジョンドメインは「拡大」する。コリジョンドメインが「拡大」しすぎると、コリジョンを検出できなくなる。\\  **リピータ**(英: repeater)は電気通信における中継器であり、電気信号(信号)を受信し、より高いレベルや出力で再送信する装置のことであるが、リピータを使用する際に注意しなくてはならないのは段数制限である。イーサーネットでは CSMA/CD 方式でデータリンクの制御を行っているが、あまりリピータを多段化させて使用すると伝送遅延が生じてうまくコリジョンを検出できなくなる。そこで __10BASE-T 規格(10Mbps)ではリピータは最大 4 台まで__、__100BASE-TX 規格(100Mbps)では最大 2 台まで__と更に制限が厳しくなっている。\\ [[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF|リピータ - Wikipedia]]より\\  **ブリッジ**(英: bridge)は、OSI 参照モデルのデータリンク層(レイヤ2)の情報を基にフレームの送信ポートを決定し転送するコンピュータネットワーク機器である。また、最近はルーターの需要が増えて、ブリッジはスイッチングハブへと進化した。\\ [[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8_(%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E6%A9%9F%E5%99%A8)|ブリッジ (ネットワーク機器) - Wikipedia]]より\\  **コリジョンドメイン**が「拡大」しすぎないように分割する通信機器を**ブリッジ**と呼ぶ。ブリッジによりコリジョンドメインを分割すると、正確にコリジョンを検出できる様になる。それと同時に、__ブリッジはMAC アドレスによって通信を制御する__役割を持っている。つまり、ブリッジは MAC アドレスを学習しノードがどのポートに接続されているかを把握している。そして、次回に通信があった時に余分なポートには通信を中継せずにトラフィックを抑制する働きをしている。\\ ===== ブロードキャストドメインを分割するルーター =====  **ルーター** (英: router) は、コンピュータネットワークにおいて、データを 2 つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器である。通信プロトコルに TCP/IP が使われるようになってから普及した。データをネットワーク層で、どのルートを通して転送すべきかを判断するルート選択機能を持つ。\\ [[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC|ルーター - Wikipedia]]より\\  **ブロードキャストドメイン**(英: broadcast domain)とは、IP によるローカルブロードキャストが届く範囲である。ブロードキャストはコリジョンドメインを越えて通信される。そのためブロードキャストトラフィックを制御する場合は、ブロードキャストドメインを**ルーター**によって分割する必要がある。\\  つまり、**ブリッジ**がコリジョンドメインを分割するのに対し、**ルーター**はブロードキャストドメインを分割する。\\