linux:fedora:cannot_be_started

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linux:fedora:cannot_be_started [2024/02/04 13:34] – 削除 - 外部編集 (Unknown date) 非ログインユーザーlinux:fedora:cannot_be_started [2024/02/04 13:34] (現在) – ↷ linux:fedora_cannot_be_started から linux:fedora:cannot_be_started へページの移動と名称変更しました。 ともやん
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 +====== システム アップデート後に Fedora が起動しない ======
 + Fedora は年2回のメジャー バージョンアップと頻繁な Kernel やソフトウェアのアップデートが行われるので、システム アップデートの後に再起動すると偶に起動しないこともある。(私はFedora Core 3 ~ 6, Fedora 7 ~ 10 と利用しているが、3度ほど起動不能を経験している。)
 +
 +===== 問題の切り分け =====
 +  - GRUB のブート メニューが表示され、OS または Kernel バージョンを選択することができるが、選択後になにも動作・表示されずにフリーズする。
 +    * Kernel のバージョンアップにより、その Kernel とマシンの相性が悪い、または Kernel の不具合が考えられる。
 +    * ディスククラッシュなどにより、ブートローダが Kernel をロードできない。
 +  - マシン起動時に画面左上に「GRUB」と表示されたままフリーズする。
 +    * GRUB が破損している、または、インストールの失敗が原因で、正常に動作しないなどの場合が考えられる。
 +  - その他にも問題は沢山あるが、ここでは体験したものまでの記載に止める。
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 +===== Kernel バージョンアップが原因で起動しない場合 =====
 + GRUB のブートメニューより、以前に正常動作していたバージョンの Kernel を選択して起動する。殆どの場合この方法で起動する。\\
 + この方法で起動する場合は、次のバージョンの Kernel が提供されるまでは、正常動作する Kernel を使いつづける。
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 +===== GRUB が正常動作しない、もしくは、GRUB が破損している場合 =====
 + GRUB は stage1 と stage2 の二つのプログラムで構成されている。stage1 を MBR(マスタ ブート レコード - Master Boot Record) に格納しておくことで、マシンがディスクから起動する際に、GRUB が一番最初に実行されるようになる。しかし、MBR は DOS/V機(PC/AT互換機)の場合 512 byte しかないので、GRUB のメイン機能を含む stage2 は MBR とは別の領域に格納されることになる。\\
 + 「GRUB」と表示されてフリースする現象は、MBR の stage1 が実行されて画面に「GRUB」と表示した後に、stage2 を実行しようとしてフリーズしていることが原因である。\\
 + その場合、Fedora のインストール CD/DVD のレスキュー機能にて起動し、GRUB を再インストールする必要がある。
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