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Zram

zram は、以前は compcache と呼ばれた、RAM に圧縮ブロックデバイスを作成する Linux カーネルモジュールで、いわゆる RAM ディスクであるが、中間ファイル出力をしないオンザフライでの「ディスク」の圧縮である。 zram で作成されたブロックデバイスは、スワップまたは汎用 RAM ディスクとして使用できる。 zram の最も一般的な2つの使用法は、一時ファイル (/ tmp) 用ストレージと、スワップ「ディスク」である。 当初、zram には後者の機能しかなかったため、元の名前は「compcache」(「圧縮キャッシュ」)だった。

圧縮スワップ空間として使用される場合、zram は zswap(Virtual memory compression - 仮想メモリ圧縮) に似ていて、汎用 RAM ディスクではなく、スワップページ用のカーネル内圧縮キャッシュである。 CONFIG_ZRAM_WRITEBACK が導入されるまで 、zswap とは異なり、zram はハードディスクをバッキングストアとして使用できなかった。つまり、使用頻度の低いページをディスクに移動できない。 一方、zswap ではバッキングストアが必要だが、zram では必要ない。

zram をスワップに使用する場合、zswap と同様に、Linux にとっては、RAM を効率的に使えるようになる。OS にとっては、同じ量の RAM をアプリケーションメモリやディスクキャッシュとして使うのに比べて、メモリページを圧縮スワップの中に保持する方がより多くのメモリのページを保持できる。これは、メモリが少ないマシンで特に効果的である。 2012年、Ubuntu は RAM が小さいコンピューターで zram をデフォルトで有効にすることを簡単に検討した。
出典: Zram - Wikiwand

ソースコード: GitHub - systemd/zram-generator: Systemd unit generator for zram devices

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  • 最終更新: 2024/02/04 14:05
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