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Cmake - クロスプラットフォームの make システム
Cmake
CMake は、ソフトウェアの構築、テスト、および、パッケージングを行うために設計された、オープンソースのクロスプラットフォームのツールである。CMake は単純なプラットフォームとコンパイラに依存しない設定ファイルを使ってソフトウェアのコンパイルプロセスを制御し、ネイティブの makefile とワークスペースを生成するのに使われる。実際のビルドにおいては、make、Xcode、Visual Studio のようなネイティブのビルド環境が利用される。一連の CMake ツールは、Insight Segmentation and Registration Toolkit(ITK) や可視化ソフトウェアである Visualization Toolkit(VTK) などのオープンソースプロジェクト用の強力なクロスプラットフォーム構築環境の必要性に応えて Kitware 社によって開発された。
開発環境
自分の開発環境は、OS が Fedora 29 でコンパイラは gcc バージョン 8.2.1、make は GNU Make 4.2.1 である。
インストール
Fedora
$ sudo dnf install cmake cmake-gui
※cmake-gui は Cmake のための QT GUI。
使い方
Makefile を生成
build ディレクトリを作成して、その中に Makefile を生成する。
$ cd project_dir $ mkdir build && cd build
$ cmake ..
or
$ cmake -G "Unix Makefiles" -DCMAKE_BUILD_TYPE=Debug ..
ビルド
build ディレクトリの中でビルドを開始する。
$ make
or
$ make -j4
CMakeLists.txt の作成
- CMakeLists.txt
# CMake のバージョンを設定 cmake_minimum_required(VERSION 3.12.1) # デバッグおよびリリース構成タイプのみを生成 set(CMAKE_CONFIGURATION_TYPES Debug Release) # プロジェクト名と使用する言語を設定 project(wxwebviewchromium CXX) if (WIN32) set(exe_mode WIN32) else () set(exe_mode "") endif () # 実行ファイルを設定 add_executable(simple ${exe_mode} simple.cpp simple.h)